米国にウィリアム・グラッサー博士(1925-2013)という精神科医がいました。精神病院で治療して、年に2人だった退院患者数を、薬を使わずに、年間200人にまで高めて全米の注目を集めました。

グラッサー博士は、患者たちに、しあわせのタネを見つける自信と技術をプレゼントしたのです。それはどのような技法なのか。

まず、過去は一切問題にしないことです。

過去は変えることができません。しかし、今と未来は変えることができます。

なりたい自分になる道はいつも開かれているのです。希望や夢を描き、夢を実現するために、今、あなたができることは何だろう。患者がイメージしやすいよう、グラッサー博士は患者自身の選択を尊重し続けます。自然と患者は「大切な人たちとなかよくしながら、自分の願いも大切にする手法」に気づいていきました。

この手法が有効なのは、精神病院だけではありません。

一般の家庭、職場、学校でも非常に有効なことを、グラッサー博士は見つけました。理由は簡単です。さまざまな精神症状が、自分と自分、自分と他人との人間関係のストレスから起こることが多いからです。そうしたストレスは人間誰しも抱えている課題だからです。

「あなたはどうなったらしあわせですか」「そうなるにはどうしたらいいのでしょう」「今のままでそうなれますか」「どうしたらいいのでしょう」「3歩進んで2歩後退してもいいのです」「相手を変えようと思わないで、あなただけでもできることは何かありませんか」「あきらめたらそのままですよ、しあわせになりたいのでしょ。ではしあわせになるために何からはじめましょうか」

ストレスの高い夫婦、職場の上司と部下、学校の教師と生徒に、この理論を元として自分の夢がかなう道を選択してもらったところ、著しい改善が起こったのです。

自分がつくるしあわせ未来予想図。1歩は2歩になり、やがて自信に満ちた足取りとなってしあわせのタネを大きく育てます。

それは、自分が選んでつくる自分の未来だからです。人から命令されたり、外部からのプレッシャーでいやいや進む道ではありません。多くの人がなりたい自分を取り戻し、生き生きとした人生を取り戻しました。グラッサー博士はこの手法を「選択理論心理学」と呼んで世界中に広めました。

従業員に不満がある社長さん、部長さん、会社の仕事が面白くない従業員のみなさん、子どもに不満なお父さんお母さん、学校や家が面白くない子どもさん、生徒の指導で行き詰まっている先生。

状況や相手を変えることが出来なくても、あなたがあなたを変えることで、状況と相手があなたのしあわせのタネに変わっていくのです。

すべてはあなたの【選択】次第です。

今は対応できていなくても、あなたがハードルを越えたいと思うのなら話は簡単です。とても小さな1歩を踏み出しさえしたらいいのです。1歩は10歩、100歩、1000歩につながります。

相手がこう変わってくれたらとひそかに願っているあなた。では、相手があなたにどう変わってほしいと思っているか、考えたみたことはありますか。ちょっと視点を変えて、そこからあなたが本心からなりたい自分の姿をイメージしてみてください。家庭や職場や学校に転がっていたたくさんのぐちのタネが、実はしあわせのタネだったと発見し、実感できる日がくると思います。

ぐちのタネにするか、しあわせのタネにするか。それは、あなたが選んで決めることです。どちらのタネを選びたいですか。

職場のメンバーが、社長が、管理職が、従業員がしあわせのタネを選ぶとき、職場の力は100倍、いや、それ以上になるでしょう。会社の力、営業力、そして従業員の喜びも100倍以上になっていることでしょう。

人は喜びをもって働くとき、接するとき、大きな力を発揮します。そうした人の組織が大きな力を出すのは宇宙の摂理でもあるのです。

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