頭ではいいことだとわかっていても、照れくさかったり、言葉が見つからなくてなかなかできないことがある。そんなことの一つが、人をほめることではないだろうか。
自分はほめられるとちょっとうれしくて、つい頬がゆるんだりするのだが、人のこととなると、すぐにさっとはほめられない。なぜか、ほめべただ。

もし間髪入れずにうまくほめることができたら、相手は笑顔になり、人間関係もなめらかになって、職場や家庭はなごやかな雰囲気になるだろなあ、と思うんだが。
そんな気持ちをお持ちの方に、ピッタリのゲームがあります。職場だけでなく、家庭でも、学校でも、地域でも、どこでも、どんな人にもお勧めです。

「ほめゲーム」といいます。トランプのようなカードを積んで、5,6人のメンバーが順番にめくっていきます。人数は少なからず多からず、がいいようです。めくると、裏に、「○○をほめてください」と指示が書かれています。その指示を読み上げて指示通りのことをします。例えば、何か文房具を1つ選んでください。隣の人はその文房具のいいところを2つずつ上げてください、といった具合です。
ほめるのはものだけではありません。参加者のしぐさやスタイルなどという指示ものもありますし、勉強が苦手な子どもといったなかなかほめにくいテーマも間にはさまっています。ほめ終わると、みんなで拍手をします。

若手社員たち10人ほどが、このゲームをしました。ほめ方には話す人の性格が出ます。ほめる言葉しかありませんから、気持ちが明るくなります。こういう短所も、見方によってはこんなほめ方ができるんだなと、見方を変えることで新しい発見もあります。カードの山が低くなるにつれて、実にほんわかと温かな空気が漂ってきました。
ほめようと構えなくても、自然とほめることができるようになったり、ほめ言葉のバリエーションが増えたりしました。

人間の脳は快感を求めて行動するそうで、誰かに喜んでもらったり、誰かの役に立ったという気持ちになると、とても活発に働いて、ものごとの能率も上がるそうですが、まさに「ほめゲーム」の場が、脳の「快適空間」になっていたのでしょう。

朝9時過ぎから午後5時前までさまざまな勉強をしましたが、脳が快適だったのでいい印象が強く刻まれたのでしょう。

研修では、若手社員の実行可能なこととして自らがいい仕事をするために、自分から進んで挨拶をして関わりやすい自分になることで成長の支援をしてもらえる、相手や周囲の人のモチベーションを下げるような言動でなく、お手伝いになるような言動はどんなことか、とか、どういう返事をして、どういう成果を届けたら自分に指示した人が幸せなのだろうかを考えて行動しよう、といった職場での動き方も勉強しました。

ほめゲームと、職場でのそうした行動は、実は、偶然や気まぐれな結果ではなく、実は「人間の心の自然な働き」と合致しているのです。

「人が幸せを感じることのできる、自然な心の働き」のメカニズムを追求したその心理学は、温かい人間関係を築く行動のヒントとして「人間関係を築く7つの習慣」を挙げました。

1.気づかう、2.耳を傾ける、3.支援する、4.貢献する、5.勇気づける、6.信頼する、7.友好的にかかわる(違いを交渉によって詰めていく)―の7つです。

実は「ほめゲーム」には、この7つの習慣が見事に納まっていたのです。参加者の心が幸せな気分に包まれたのは、みんなの脳が「カイテキダワァー」と感じていたからに他なりません。ゲームや行動を通して、働く一人ひとりの脳が快適になれば、職場は自然と活性化し、社業の業績見アップする。そんな道が見えてくるようには感じませんか。

振り返って、最近の会社の空気、職場の雰囲気を思い起こしてみてください。もし、1.文句をいう、2.脅す、3.責める、4.罰する、5批判する、6.ほうびで釣る、7.ガミガミ言う―といった光景や雰囲気が思い浮かんだら、働く人はあまり「幸せ」を感じられず、気持ちが萎縮して、十分に能力を発揮できないことになっているのではないでしょうか。もったいないことです。この7つの行動は「人間関係を破壊する習慣」として指摘されたものです。

従業員が幸せを感じながら働き、職場が明るく、会社の業績も上向く、そんな夢のようなプランが夢でなく、米国の精神科医が創唱した「選択理論心理学」に沿った取り組みで現実のものとなります。

「ほめゲーム」のノリで、お互いを認めたり、視点を変えて創造性を発揮して、脳を活性化していきましょう。

気持ちよくなる作業を自分で考えて、きめ細かく職場で実行していくプランを考えて習慣化していく経験が頭に残ったようです。

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