部下が自発的に行動し、自らの目標を達成するにはどうしたらいいのだろうか。
「強制、脅し、批判や責めたり、ほうびで釣る」ことで人を操作しないマネジメントの仕方「チョイスクオリティ・マネジメント」の1日講座に参加し、その実践を共同学習する勉強会に10人の経営者や幹部が集っていました。

「チョイスクオリティ・マネジメント」と言われても、初めて耳にされる方が多いかもしれません。米国の精神科医ウイリアム・グラッサー博士が提唱する選択理論心理学と、米国のゴードン・ストークスが提唱するストレスマネジメントの手法をベースに構築された「人を変えようとしない」組織づくりをするマネジメントです。

グラッサー博士は、人の脳の中には、自分が好ましいと思うイメージ写真のアルバム(上質世界)があり、上質世界に貼られたイメージを得られると感じれば、人は自分から進んで、喜びをもって取り組む、と説明しています。

自発的な仕事は、「強制、脅し、批判や責めたり、ほうびで釣る」などで操作されて仕方なしにする仕事と違い、効率的で完成度の高い仕事に結実する、と博士は言います。

経営者たち10人の話し合いも、グラッサー博士の言う「従業員一人ひとりの上質世界」を尊重しつつ、どうしたら会社の仕事が従業員の頭の中の上質世界に貼り付けられるかをめぐって進みました。

10人の経営者たちは話し合う中、自分の持っているさまざまな考え方のクセにも気がつきました。

「≪他人を変えることはできない≫と頭ではわかっているけど、実際に自分がしていることは、部下に圧力をかけたり、他人を変えようとすることだった」

「恐れの中では気持ちが萎縮するから、自発的、創造的な発想は生まれにくい」

「自発的・創造的になると、会社の役に立ち、お客さんの役にも立ち、自分もやりがいができて、≪三方よし≫になる」

「報酬も大事だが、その仕事がどれだけ社会的に意義あるものかを伝えられたら、従業員の上質世界に≪役に立つ仕事≫というイメージが貼られて、従業員も生きがいをもって、自発的積極的に仕事に取り組める」

「すべての仕事が、生きがいをもって取り組む仕事となるよう、全従業員でビジョンを共有したい」

「部下との接し方は、どんな人間関係を日頃つくっているかがベース。経験年数などによって、ふさわしい接し方をする必要がある」

「幹部や上司は、経験が豊富なため、つい若い人に自分の体験や思いを話して自発性を摘んでしまうことがある。若い人の発想の邪魔にならないよう気をつけないといけない」

「自分の期待値で部下を見て、ついつい不足に思ってしまう。部下にしたら上司への期待値と現実とのずれからグチも出るだろう。お互いが不足に思うと組織に活気がなくなる。気をつけないといけない」

話し合いでは、意見が活発に出され、そのたびごとに、企業現場での「チョイスクオリティ・マネジメント」の実践へおヒントが明らかになっていった。

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