社長ブログ素案20170310

家庭、地域、会社で生かせる「選択理論心理学」

人の悩みや苦しみの原因の多くは、家庭や職場、地域での人間関係が原因になっていると考え、どうしたら悩みや苦しみを解決できるかを考えた精神科医がいました。米国で「選択理論心理学」を創唱したウイリアム・グラッサー博士です。

グラッサー博士は、幸せな人生を送るためには良い人間関係がどんなに重要かを多くの人に気づいてもらい、満足できる人間関係を築く方法として「選択理論心理学」を構築していったのです。

選択理論心理学という、むつかしそうな名前がついていますが、要するに、人が人生でさまざまな選択をする際の一つ一つの選択の仕方について、自分の夢を実現しつつ同時に他の人との人間関係を壊さないですむ生き方をどう実践するかという、一つのノウハウでもあります。

英語で「チョイス・セオリー」と呼ばれています。
選択理論の基本は、
1.自分の心の中にある根本的な欲求に気づいて、自分は何がしたいのか、自分はどういう欲求が強い人なのかを発見すること。
2.人の行動や考えを外側からコントロールしようとしないで、その人の内側にある根本的な欲求が充足される方向で、その人自身の選択を促していく。
3.自分の意向を尊重する方向で選択を重ねていくことによって、人は物事に積極的に取り組めるようになり、その結果、多様な成果を上げることができる。といった、考え方を軸にしています。

ですから、選択理論心理学に基づくカウンセリングの場合、カウンセラーは「こうしたらどうでしょうか」といったアドバイスをいきなりはしません。「あなたは、どうすることが一番いいと考えていますか」と尋ね、相手からの答えにそって「では、それを実現するために、あなたはどうしたらいいと思いますか」と尋ねます。相手が答えた内容についても、「それをすることであなたの夢はどう実現しますか」といった具合に、選択した事柄がどう夢の実現につながっていくのか確かめながら、相手の選択を尊重していくのです。

時には、「今、こうおっしゃいましたが、それはいっぺんにできますか。今おっしゃったことを10としたら、いくつくらいだと実行が確実ですか」などと質問して、相手の人が自信を持ってとりくめるレベルにして、実現可能な選択を一緒に考えていきます。

常に、「それはいいですね。実現するにはどうしたらいいでしょうか」といった具合に、相手の話を常に肯定的に受け止めて、相手が遠慮せずに自分の欲求を実現すること、さまざまな人との衝突をどう回避するか、一緒に考えながら進んでいきます。

そうした選択や、判断、カウンセリングのとき、選択理論心理学で非常に大切にしている振り返りの、チェックポイントがあります。

非常に重要なことは、「相手を変えることはできない。自分が変えることのできるのは自分だけ」「自分は正しい。相手は間違っていると思わず、ひとそれぞれ物事に抱くイメージは違うのだと思って、自分の抱いているイメージに固執しないで、相手の主張する生き方や世界もありかと思って、まずは相手の世界を尊重してみること」「冷静に穏やかに話し合うことで、お互いが思い描いている【進むべき方向】【一番いいこと】のずれをじっくりと調整して、共に【進んでいける道】を見出すこと」の3点です。

自分を尊重すると同時に、相手を尊重するということは、なかなかむつかしい作業です。しかし、その作業を円滑に進める上で参考になる視点を、グラッサー博士は示してくれています。

博士が「七つの致命的習慣」「七つの身に付けたい習慣」と呼んだ14の行動が、ほんとうに相手を尊重できているか、相手の選択を大事にできているかというセルフチェックにとても役立ちます。

致命的習慣は、日ごろついついやってしまっているけど、人を傷つけ、人を委縮させて自由な選択をさせない規制のことです。具体的には、1.批判する、2.責める、3.文句を言う、4.ガミガミ言う、5.脅す、6.罰する、7.褒美で釣る、といったことです。

子育て中のお母さん、会社の幹部やベテランの中には、子どもや部下に対して、脅したり罰したり褒美で釣ったりして、子どもや部下を自分の思い通りに動かそうとしてきた人もあるのではないでしょうか。

そうしたことをすると、子どもや部下はこちらの言うことを聞いてくれますが、自分から進んでしているのではなく、罰が怖いから、褒美がほしいから言うことをきいているだけで、いやいやするため、能率も落ちてしまったりします。これは自分の夢にそった、自分がしたいという方向での選択ではないからです。

一方、身に付けたい習慣の方に目を向けると、それは、1.傾聴する、2.受け入れる、3.励ます、4.支援する、5.信頼する、6.尊敬する、7.違いを交渉する、といった内容で構成されています。

人は、自分の話に耳を傾けてくれる人の言うことは聞いてもいいな、と思いがちです。自分の仕事のしぶりを受け入れて励ましてくれたら、もっとがんばろうという気持ちもわいてきます。任せっぱなしでなく、折にふれてサポートしてくれたら、その支援に応えようとパワーがわいてきます。

頭ごなしに「こうしろ」でなく、自分の意見も斟酌していろいろと話し合う機会をもってくれたら、自分の思い通りではなくても、それなりにしっかりやろうという気持ちになります。

つまり、「身に付けたい七つ習慣」は人の心を前向きにし、自己実現の意欲をかき立てていく対人接遇のエッセンスなのです。

この「身に付けたい七つの習慣」を駆使して、子どもや部下、妻や夫に接するとき、子どもや部下や、夫や妻は、よりイキイキと自分のしたいことをしながら、他の人とも協調して、いい人間関係を構築しつつ、自然と会社や家族に貢献するようになっていくのです。

選択理論心理学は、人間の心の構造に着目して、脅しや規制でなく、それぞれの人の心の底に眠っている「こうなりたい自分」のイメージを尊重することで、会社や家庭、地域を活性化していく、実践に向いた心理学です。

子どもに関わる大人の実践コミュニティがあります。
https://kodomolab.jimdo.com/

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