問題にぶつかったときに「まいったなあ」と弱音を吐いてしまいがちですが、そのとき自分に「よかったね」とささやいてみましょう。

 失敗や困難をそのまま喜んで受け入れて、日ごろの自分のありようを静かに振り返り、足りなかったところは実際に行動を改善してみましょう。

 声を出して自分に「よかったね」と語りかけることで、改善に取り組む勇気もわいてきます。

 といった内容のエッセーが、『職場の教養』11月号(一般社団法人倫理研究所発行)に掲載されていました。

 朝礼でこのエッセーを輪読しました。その後それぞれが述べた感想に、各人の日ごろの仕事と暮らしのありようが投影されていました。

 営業でがんばっている社員は、先輩に「困難は、自分にそれを乗り越える力があるから神様が与えてくれたものだ。大丈夫。やれる」と励まされたことを思い起こしました。その思いを持って、日々の仕事に当たっているようです。

 社長は、「プラス思考」というのは弱音を吐いてはいけないということではない。「まいったなあ」と弱音を吐くことは必ずしも悪いことではありません。ちゃんと自分の「弱った」という気持ちが受け入れられたら、「そして、次どうする?」と前向きに考えられるからです。心が本当に感じていることを無視しては次には進みにくいのです。そこで自分にプラスになるようにとらえて、前進を企画する。そうした行動を選び取っていけるようサポートすることが重要なのではないでしょうか、と、話しました。

 困難に直面した人に、「がんばれ」「君ならできる」「やれば出来る」「出来るはずだ」と激励するばかりでは、プレッシャーがますます大きくなって「こんなにがんばっているのに、もうこれ以上は無理」と意欲を減退させかねません。それではいつまでたっても「まいったなあ」は「よかったね」に変わりません。

 社長はさらに言葉をつないで、この会社が進めている、米国生まれの「選択理論心理学」とストレスマネジメントの手法を組み合わせたサポート手法がいかに有効か話しました。

 「まいったなあ」という人に寄り添って、その人の言葉に耳を傾け、気持ちと行動の奥にあるいくつかの癖に注目します。

 そして、「まいったなあ」の状態を生み出している様々な事柄の糸と気持ちの糸のこんがらかりを一つ一つほぐしていきながら、その人の気持ちの奥に眠っていた自分本来の希望や意欲、人として生きる喜び、心地よさへの気づきを促して、そうした自分自身の希望を根っこにしっかりと確認して、すっきりした気持ちで困難に取り組んでいく道を自ら選び取って、行動するようになるんです。

 作り話のように響くかもしれませんが、大きな課題や困難を抱えていた社長さんや幹部社員さん、従業員さんが、こうした手法のコーチングやワークショップを経験することによって自分本来の、人間本来の元気を取り戻し、業績をアップしていった事実はいくつもいくつもあるといいます。

 「まいったなあ」とほっと一息ついて、そして、一呼吸置いてから、自分に向かって元気なふりをして「でも、よかったね」と言ってみるのも悪くはなさそうです。

 困難があるから、課題があるから、また一つ、職業人としての実力と人間としての魅力をアップできるのです。「

 まいったなあ」の先には、「やっぱり、よかったなあ」と言える世界が待っています。あなたにはその力があります。

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント & トラックバック

No comments yet.

Comment feed

コメントする

You must be logged in to post a comment.

最近の投稿