2015年1月、京都。組織変革を支援する会社の年初ミーティングで社長、社員、パートがそれぞれ今年の抱負を述べた。
 社長は、新春、沖縄で参加したスーパーカリスマバスガイドのツアーでの体験と、そこで再確認した自分の「原点」について話した。

 世の中のお役に立つことは自分の天命だと思うとして、「起きてくることを受け止めて取り組みたい」と話した。

 社長の言う「原点」とは、沖縄戦のさなか、避難した防空壕(洞窟、ガマ)の中で、赤ん坊が泣くと米軍に見つかってしまう恐れがあることから子供の息を止めざるを得なかった母親。
 捕虜になってひどい目にあうくらいならと、わが娘を思うがゆえに娘に手をかけたという。

 わが子を死なせたくはない。しかし、絶対に捕虜になってはいけないという教育の中、わが子をひどい目にあわしたくないという想い、兵隊や周囲の目、戦争という状況の中でわが子の息を止めざるを得なかった母親。

 社長は、かなり前に小冊子でこの話と出合い、戦争という環境の中で人が人として生きられない悲しさに胸を打たれた。「人が争わなくてもいい世界にしたい」と強く思った。

 戦争だけでなく、今の社会にある〝人がその人らしく生きられない状況〟を少しでも減らして、人がイキイキと生きていける世界、働いて幸せになれる”場”づくりを自分の天命にしよう、と強く思ったのだという。思いは形になり、起業30年を迎える。

 スーパーカリスマバスガイドの崎原真弓さんを、社長が間近で見つめた沖縄ツアーは、ガイドの崎原さんが防空壕の中で赤ん坊を死なしてしまった母親を再現。真に迫った語りで参加した経営者たちの心を揺さぶったという。沖縄県立平和祈念資料館で見た資料は、日常の報道では見られない恐ろしい映像を映していた。

 「人が人を傷つけない世の中にしたい」社長は涙の中で「ここが私の原点だったのだ」、と改めて思い起こした。
 
 天命を社長が再確認し、会社の原点を思い起こした2015年。組織変革を支援する会社は、一層の天命実現にむけて、メンバーそれぞれが力を磨き、実績を向上させて、新たに教育漫画や書籍の出版、ブログの発信などにも大きく展開していきたいと意欲を燃やす。

ミーティングの日、1月19日オフィスの壁では、京セラ名誉会長の稲盛和夫さんの日めくり「箴言集」が成り行きを見守っていた。記された言葉は「宇宙の意志と調和する」だった。

「『宇宙の意志』と調和する心」は、稲盛さんの本「京セラフィロソフィ」の第二章〝すばらしい人生をおくるために〟の冒頭にある言葉だ。そこで稲盛さんは、「この世には、すべてのものを進化発展させていく流れがあります。これは『宇宙の意志』ともいうべきものです。この『宇宙の意志』は、愛と誠と調和に満ち満ちています。そして私たち一人一人の思いが発するエネルギーと、この『宇宙の意志』とが同調するのか、反発しあうのかによってその人の運命が決まってきます。

 宇宙の流れと同調し、調和するようなきれいな心で描く美しい思いを持つことによって、運命も明るくひらけていくのです。」と強調している。

 年初ミーティングは、期せずして、社長の確信した〝天命〟を、「愛と誠と調和」によって2015年の社会に大きく実現しようと願う流れになった。

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